3~5月が旬の春キャベツはまさに今が食べどき。
丸い形で巻きがゆるいのが特徴で、瑞々しく食感も柔らかいので、サラダなどの生食に向いています。
1年を通して出回っているキャベツですが、春キャベツといわゆる普通のキャベツ(冬キャベツ)は実は別の品種。
冬キャベツは寒玉ともいわれ少し扁平で固くしまり、葉もしっかりしているので、特に煮込み料理や炒め物など、火を通す調理によく合います。
夏から秋によく見かける高原キャベツ(夏秋キャベツ)は、基本的には冬キャベツと同品種。高原など冷涼な気候の土地で栽培されます。
キャベツのビタミンC含有量がすごい!
ビタミンCは、免疫力を高めたり、美白作用、またコラーゲンを生成する上で不可欠で、美容に必須の栄養素です。
キャベツにはビタミンCが100g中41mg含まれていて、キャベツの葉を2、3枚食べるだけで、1日に必要な所要量を満たすことができてしまうんです!
これはレモン1/2個分とほぼ同じ量です。
仮に必要以上に摂取しても、余分な量はほとんど尿から排出されますので、摂りすぎても心配はありません。
これは水に溶けやすいビタミンCの特徴です。
そして忘れてはならないのが、ビタミンU。
別名キャベジンと呼ばれ、キャベツを始めとするアブラナ科の野菜に多く含まれ、胃壁を守り、肝機能アップや活性酸素除去の働きをします。胃薬の主成分にも使われる健康成分なのです。
キャベツの葉の内側、外側共にビタミンやミネラル、アミノ酸が含まれていますが、中心に近い方にはビタミンCが多く含まれ、外側の緑色が強い部分にカロテンが多く含まれています。
つまりキャベツに含まれる栄養をバランスよく摂るためには、一枚ずつ外側からはがして使うよりも、包丁でざっくりと切って使う方が効率的です。
春キャベツの選び方
キャベツは種類によって選び方が違ってきます。
春キャベツと夏秋キャベツは、弾力があり、あまり葉の詰まっていないふんわりと巻いているものを選びます。
また、外葉につやがあって芯の切り口が小さめで葉脈が細めのものを選びましょう。
冬キャベツは逆に、固く、しっかりと巻いているものを選びましょう。
キャベツに豊富に含まれるビタミンC、Uともに水溶性ビタミンであることを考えると、やわらかい春キャベツこそ、生で食べるのがおすすめです。
千切りにして塩もみしたり、サラダ、甘酢漬け、ピクルスなどにしてはいかがでしょう。
その際、水にさらすのはNG。
ビタミンが流出するだけでなく、味わいも抜け出てしまいます。
やわらかな春キャベツは生食だけでなく、さっと火を通してもおいしいです。
かさも減るので量をたくさん食べることができます。加熱には電子レンジがおすすめです。
水を使わないのでビタミンの流出がなく、加熱による損失も少なくてすみます。
保存は、丸ごとなら新聞紙に包んで冷暗所、または保存袋などに入れて冷蔵庫の野菜室で。
いずれも芯を下にしましょう。
切ったものはラップに包んで冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
今回のまとめ
キャベツがこんなにもビタミンCが豊富だったとは驚きです。食物繊維も豊富ですし、ダイエットにも美容にもおすすめの野菜です。