あなたのシャンプーは大丈夫? 〜間違いだらけのノンシリコン〜

近年、髪や頭皮の健康に関心が集まるなか、大きな話題となっている「ノンシリコン・シャンプー」。シリコンは悪いものというイメージがありますが、果たして本当にそうなのでしょうか。今回は、のりこともとみ、博士の3人の会話から、シリコンについての正しい知識を身につけましょう。
■シリコンに対する間違ったイメージが定着している!?
もとみ: 最近、ノンシリコン・シャンプーをよく見かけるけど、やっぱり髪にいいのかしら?
のりこ: シリコンって毛穴に詰まったり、髪や地肌によくないんだって!だから私はノンシリコン・シャンプーを使っているの!
博士: どうやら「シリコンは毛穴に詰まりやすい」「トリートメント成分が入りにくい」などの悪いイメージが広まっているようじゃね。でも、シリコン入りシャンプーを販売している大手メーカーは、シリコンによる髪や頭皮への悪影響を否定しているのじゃよ。
のりこ: え!?シリコンは悪者じゃないってこと!?
■シリコンよりも問題なのは、強力すぎる洗浄成分!?
博士: そもそもシリコンは化粧品をはじめ、日用品や食品、工業や医療分野などでも使われている一般的な素材なんじゃ。ヘアケア製品ではコーティング剤として、髪同士の摩擦を減らすために使うのじゃが、髪にツヤを出したり、指通りを滑らかにするのにも効果的なのじゃ。
もとみ: そうなんですね。でも、ツヤ出しが目的なら、洗い流してしまうシャンプーにはあまり必要ない気がするんですけど?
博士: シャンプーにシリコンを配合する理由は、洗浄力・脱脂力の強い洗浄成分にあるんじゃ。ラウリル硫酸やラウレス硫酸などの安価な洗浄成分は、髪や頭皮に必要なうるおいまで奪うほど強力じゃから、ゴワついてしまう。それをごまかすためにシリコンなどのコーティング剤を配合しているというワケなのじゃ。
■正しい「ノンシリコン・シャンプー」の選び方って?
のりこ: シャンプー時のキシみを隠すために、シリコンを入れているのね...。じゃあ、やっぱりノンシリコン・シャンプーの方が髪には良いってことですよね?
博士: シャンプーの目的は汚れを落とすことじゃから、本来はシャンプーにシリコンは必要ない。その意味ではノンシリコン・シャンプーはおすすめじゃ。ただ、いくらノンシリコンでも、洗浄成分が安価なシャンプーと同じなら、シャンプー時のキシみで髪にダメージを与えてしまう。さらに気を付けてほしいのが、合わせて使うリンスやコンディショナーにシリコンが入っていたり、ノンシリコンと謳いたいがために、シリコン以外のコーティング剤を使っている場合があることじゃ。
のりこ: えー!何それ!?
もとみ: そうなると、見分けるのが難しいですね。
博士: 髪や地肌のことを考えたら、コーティング剤不使用のアミノ酸系洗浄成分のシャンプー、コンディショナーがおすすめ。マイルドな泡で頭皮や髪の汚れをやさしく落とし、美容成分が浸透しやすい状態にリセットしてくれるのじゃ。続けるうちに、地肌が健康になって、ツヤやかな髪を実感できることうけあいじゃ。
のりこ: ノンシリコンなら何でもいい!って思っていたけど、ブームに踊らされず正しい知識を身につけることが大切ね。勉強になったわ!
もとみ: 私も髪と地肌のために、今日からアミノ酸系洗浄成分のノンシリコン・シャンプーを使います!早速、購入しちゃおうっと!
今回のまとめ
皆さんもシリコンのことを正しく知って、本当に髪と地肌に優しいシャンプーを選びましょう。