■白髪の原因を解明!予防と対策は?
加齢とともに気になる白髪。そのメカニズムは謎が多く、はっきりしていませんでしたが、2009年、東京医科歯科大学の研究によって解明されました。
黒髪のもととなるのはメラニン色素です。このメラニン色素の源は髪の根元(毛のう)にある色素幹細胞によって生成されます。白髪はこの色素幹細胞のDNAが損傷を受け、その数が減少し、十分なメラニン色素が生成されなくなる現象ということです。まだ白髪の根本解決とまではいきませんが、色素幹細胞のDNAを守るという観点から予防が考えられます。
◎白髪対策1:紫外線に気をつけましょう
DNAを傷つける原因といえば紫外線です。頭部は体の中でも一番紫外線を受けやすい箇所。冬場は夏ほど多くありませんが、曇りや雨の日でも紫外線は降り注いでいます。外出の際には帽子や日傘を使うなど、頭部を守るように心がけましょう。また、皮膚用の日焼けどめを頭皮に塗るという方法もあります。もちろん使用後はしっかりシャンプーをして、頭皮を清潔に保ちましょう。
◎白髪対策2:生活習慣を見直しましょう
DNAの損傷は紫外線という外的要因だけではなく、ストレスなどの内的要因によっても起こります。上手にストレスを解消できるように趣味や気分転換の方法を見つけることも大切です。また、禁煙を心がけ、お酒はほどほどに。規則正しい生活と、バランスのよい食事にも気を配りましょう。
◎白髪対策3:美容師さんに相談してみましょう
白髪を元に戻すことは期待できません。まずは美容師さんに相談されるのもよいでしょう。本数が少なければ、白髪だけ切る、白髪が目立たないヘアスタイルにするなどの方法も検討されるとよいでしょう。
■白髪染めのポイント
1)パッチテストは毎回行いましょう
染毛剤によって頭皮がアレルギー反応を起こすことがあります。かゆみや発疹などの症状は突然起こることもありますので、毎回使用前にパッチテストをしましょう。
2)使用説明書をよく読みましょう
染毛剤の量が多かったり、放置時間が長すぎたりすると髪や頭皮を傷めてしまいます。パッケージに書かれている使用手順をよく読み、用量などを守るようにしましょう。
3)頻度やタイミングも大切
白髪染めは髪にダメージを与えます。使用は1ヵ月に1度くらいにとどめ、パーマと重ならないように。また、肌が敏感な月経期は避けるようにしたいものです。
今回のまとめ
1本見つかると2本3本と見つかり悩みのひとつになる白髪ですが、まだ根本的な解決方法はないとのこと。
白髪が少しでも増えないように、安定した生活習慣が重要なようです。
白髪染めを使用する時もきちんと使用説明書を読んで、正しく使いましょう。