緑茶、飲んでいますか?カテキンで食中毒予防

日本ではコンビニ、自販機など至る所で手に入るペットボトル入りのお茶。
様々なお茶が陳列されていますが、中でも緑茶が圧倒的に多く、たくさんの種類が陳列されています。
家で急須でお茶を入れて飲む若者は少数派かもしれませんが、ペットボトルのお茶が定着した昨今では、日本中の老若男女が様々な形で緑茶に親しんでいます。
最近では味もさることながらその健康成分が注目され、アジア圏だけでなく欧米でも人気があるそうです。
普段何気なく飲んでいる緑茶ですが、実は色々な力を持っているのです。
緑茶に含まれる代表的な成分「カテキン」
カテキンはポリフェノールの一種で、緑茶特有の成分。昔からタンニンと呼ばれてきた緑茶の渋みの主成分です。
血中脂質である悪玉コレステロールや中性脂肪を減少させる作用があるほか、血圧・血糖値の上昇を抑える作用があり、高脂血症、糖尿病、動脈効果、肥満症、高血圧、がんなど予防に役立ちます。
ほかに、カテキンの持つ殺菌作用もよく知られています。
サルモネラ菌、腸炎ビブリオ菌など、食中毒の原因となる殆どの菌の殺菌する力があり、感染力の強い病原性大腸菌O‐157に対しても殺菌効果があることが実験で分かっています。
食後に緑茶を飲むことによって、口臭予防にも効果があります。
また、緑茶にはフッ素も含まれていて、虫歯予防にも効果的です。
カテキン以外にも特筆すべき栄養素として、ビタミンCが挙げられます。
抗酸化作用やストレス緩和、美容に欠かせないビタミンCですが、水に溶けやすく熱に弱いという特性があります。ですが緑茶のビタミンCは熱に強く、80度でも壊れないうえ、保存にも強いです。緑茶3杯でりんご1個に匹敵するほどの量が含まれています。
カテキンを効果的に取り入れるには、やはり意識的に緑茶を飲むようにすることです。食後に湯のみ2杯ほど飲むことを習慣にしてみてはいかがでしょうか。
欠乏症と言われるものはありませんが、過剰摂取についてははっきりとした因果関係は明らかにされていないものの、海外で緑茶カテキン摂取が原因と疑われる肝臓障害が報告されています。
日本でも茶カテキンを利用した製品は販売されていますが、現時点では類似の健康被害の報告はないようです。
サプリメントも含め高濃度のものを薬のように飲むよりは、あくまでも「飲み物」として食生活に取り入れることで、心もリラックスでき良い時間を過ごせるでしょう。
今回のまとめ
紅茶やウーロン茶、緑茶も、実はすべて同じ茶葉から作られています。紅茶は茶葉を醗酵させたもの、ウーロン茶は半醗酵、緑茶は非醗酵です。豆知識でした。