話題の「グリーンジュース」に必ず入れる”葉野菜”の栄養価は如何ほど?

先日のマイクロダイエットネットで大きな反響をいただいた、話題のグリーンジュース、(参考:愛好者急増中の「グリーンジュース」ってどんなもの?http://microdiet.net/diet/000318.html)
これには必ず緑の葉野菜を1種類入れることがポイントであり、ルールとなっています。
葉野菜に共通する栄養素は、「クロロフィル (Chlorophyll)」です。
クロロフィルは、植物の光合成を行う緑色の色素「葉緑素」のことで、葉が緑色に見えるのは葉緑素をたくさん含んでいるためです。
葉緑素は植物の成分ですが、人間の血液の赤い色素である「ヘモグロビン」とよく似た構造をしています。
葉緑素の中心元素はマグネシウムであるのに対し、ヘモグロビンは鉄です。
葉緑素と血液との大きな違いは、たったそれだけだと言われています。
葉緑素は植物の血液と言ってもいいかもしれません。
葉緑素は人間の体内に入ると、有害な金属や臭い成分と結合・吸着し、体外へ排出させる働きがあります。
そのためデトックス作用や消臭作用が知られています。
また、血中コレステロール値を下げる働きがあります。
強い抗酸化作用があり、遺伝子や細胞を健やかに保ち病気の発症を予防する働きもあるとされ、その効果が期待されています。
■グリーンジュースに欠かせない、葉野菜の栄養価
葉野菜を食べると「葉緑素」をたくさん摂る事ができます。
もちろん葉緑素以外にも豊富な栄養素がたくさん含まれています。
グリーンジュースでなくても、葉野菜を使った料理など、普段の食事からも摂れるようメニューに加えてみてくださいね。
●小松菜
ビタミン、カルシウム、カリウム、鉄など、ほうれん草に含まれる栄養分に似ていますが、ビタミンB2の量は野菜の中でもトップクラスで、カルシウムの量は、ほうれん草の5倍です。カロテンの量も同じぐらいなので、総合評価ではほうれん草より栄養価が高くなっています。
葉が黄ばんでいるものやしおれているものは、ビタミンCの破壊が進んでいます。
●ほうれん草
カロテン、ビタミンC、鉄分を豊富に含みます。ほうれん草はアクが強いので、塩をひとつまみ入れた沸騰したお湯で下茹でしましょう。下茹で後、冷水にとって冷ますとよいです。ただし、茹で過ぎるとビタミンCが破壊されてしまうので、短時間で調理しましょう。
●明日葉(あしたば)
房総半島、三浦半島、八丈島や大島など伊豆諸島、紀伊半島など暖かい太平洋沿岸部に自生している植物で、日本が原産とされています。青汁の原料にもされています。
カロテン、ビタミンB2、C、鉄、カリウム、カルシウムなどを含みます。葉を摘んだ翌日にはもう新しい芽が出ると言われるほど育成が早いのが特徴です。おひたし、ゴマ和え、天ぷら、汁ものなどに向いています。茹でる・揚げるなどの調理で、アクや苦味を取り去ったほうが食べやすいです。
●かぶ(葉の部分)
丸い部分と葉では栄養素が異なります。根は淡色野菜でビタミンCを多く含み消化酵素のアミラーゼを含んでいます。葉は緑黄色野菜でカロテン、ビタミンC、鉄、カルシウム、カリウム、食物繊維などを含みます。
●サラダ菜、サニーレタス、ロメインレタス
普通のレタス(玉レタス)は特に優れた栄養価はありませんが、サニーレタスやサラダ菜は緑黄色野菜に分類され、カロテンやビタミンCが多く含まれています。
●チンゲン菜
豊富なカロテン、カリウムやカルシウムを含みます。旬は春と秋で、中でも気温が下がるぎりぎりの晩秋あたりが最も味が良くなります。
●水菜
ハウス栽培などが進み、ほぼ通年市場にはありますが、本来は冬から早春の野菜です。 カロテン、ビタミンCが多く含まれています。カリウムやカルシウム、マグネシウム、鉄、りんなどのミネラルも豊富です。
今回のまとめ
緑黄色野菜と淡色野菜の分かれ目は、カロテンの含有量です。カロテンは、老化や生活習慣病の原因になる活性酸素の害を防ぐ働きがある栄養素です。厚生労働省の基準では、原則として可食部100g当たりカロテンが600μg以上のものを緑黄色野菜としています。なすやきゅうりのように色の濃い野菜に見えても、中身の色は淡くカロテンが少ないものは淡色野菜です。