日本では葉が丸まった食感の硬いもの(パラマウント種)が主流ですが、ヨーロッパなど諸外国では、いわゆるイタリアンパセリが多く使われています。葉が平らで柔らかく、パラマウント種に比べそのままでも食べやすいのが特徴です。
料理に添えられたパセリを、皆さんは食べますか?残しますか?
ある調べによると約8割の人がパセリを残すというデータがあるそうです。
せっかく真心こめて生産してくれた農家の方に申しわけないですよね。
パセリというと、日本では食べるものというよりは飾りのイメージがありますよね。
ですがヨーロッパでは古くからハーブの1種として料理に多用されてきました。
日本では葉が丸まった食感の硬いもの(パラマウント種)が主流ですが、ヨーロッパなど諸外国では、いわゆるイタリアンパセリが多く使われています。
葉が平らで柔らかく、パラマウント種に比べそのままでも食べやすいのが特徴です。
パラマウント種とイタリアンパセリでは食感こそ全く異なりますが、実は味自体や成分に大きな違いはありません。
栄養価は非常に優れており、にんじんに次いでβカロテン(体内でビタミンAに変化)を多く含みます。
βカロテンには活性酸素の働きを抑制する作用があり、体の老化やガンを防ぐ効果、免疫力を活性化し風邪を予防する働きもあります。
また、糖質の分解を助けるビタミンB1、健康な皮膚・髪・爪を作るビタミンB2も豊富で、美容に欠かせないビタミンCはレモン以上に含まれています。
鉄分はほうれん草の約4倍、カリウムはサツマイモの2倍、食物繊維も豊富という、非常に優れた食材なのです。
パセリの特徴的な香りは「ピネン」や「アピオール」という成分で、抗菌、殺菌効果があり腸内の悪玉菌の増殖を抑え、消臭効果もあるので口臭予防に有効です。
パセリはこれほどまで高栄養の食べ物ですが、どうしてもあのモソモソした食感が好きになれない人も多いと思います。
ですが生で房のまま食べようとするのが、そもそもの間違いです。
そこでとっても簡単に、しかも短時間でおいしく変身させる方法をご紹介!
その方法とは、加熱すること。
レンジなら量やワット数によりますが15~20秒、フライパンならよく熱しから強火でふたをして30秒!油を引くとよりおいしくなります。
とってもやわからくなり、嫌われる原因であるあの硬い食感がまったく気にならなくなり、爽やかな風味を感じられるようになります。
パセリってこんなにおいしかったんだ!とちょっとした感動もあるかもしれません(笑)
この加熱パセリは、お肉や魚料理のトッピングなど薬味にぴったり。
良いアクセントとなり、さっぱりしつつ深い味わいになりますし、消化も促してくれます。
また、麺類や冷ややっこの薬味として使っても良いでしょう。
卵料理との相性も良いので、卵とじや親子丼、卵液に刻んだパセリを混ぜてオムレツにするのもオススメ。パセリをたくさんおいしくいただけます。
唐揚げや天ぷら、フライなど揚げ物の衣に刻んだパセリを混ぜると、いつもと一味ちがうおいしさがあります。
このように調理時に使う場合は加熱段階で柔らかくなりますので、事前の加熱は不要です。生のまま使用しましょう。
今までパセリを敬遠していた人も、加熱したパセリのおいしさに目覚めてみては?
今回のまとめ
パセリは冷蔵庫で保存しましょう。短期保存するときは、軽く水洗いしてよく水を切って保存袋に入れ野菜室で保存すれば、栄養素はそれほど失われません。
長期保存したいときは、みじん切りにしてから密閉できる保存袋に入れて冷凍庫へ入れましょう。