炭水化物抜きダイエット全盛の今、その真逆とも言える「おにぎりダイエット」というダイエット法があります。
日本人にとってお米をガマンをするのは辛いけれど、これなら無理なくチャレンジしやすいダイエット法ですよね。
太りやすいとされているお米をあえてダイエットに使うとは、一体どういうことなのでしょうか。
■お米は冷ますことでダイエット効果が増加!?
おにぎりダイエットはパンや麺類、パスタなどの小麦粉製品や、お餅のように原型を残していない炭水化物を避けて、粒のままの冷めたお米(おにぎり)を食事の中心にします。
粒の形が残っていることで、消化吸収のスピードがゆっくりになり、太りにくくなります。腹持ちや噛みごたえの面でも良いです。
お米は炭水化物を多く含んでいますが、実はダイエットに役立ちます。お米はパンなど他の主食と比べ消化吸収率が高く、持続性もある優れたエネルギー源。
このエネルギーには脳を活性化させる役割もあり、お米に含まれるビタミンB1などの栄養素も脳の働きを助けます。
カルシウムや鉄、亜鉛などのミネラルやビタミンB群、食物繊維もバランス良く含んでいます。タンパク質も意外に多く、ご飯(精白米)1膳分(150g)あたり3.75gが含まれ、必須アミノ酸をバランス良く摂ることができます。
そして同じお米でも、なぜ温かいご飯ではなく冷めたおにぎりをダイエットに利用するのか。
その理由は冷めることで発生する「レジスタントスターチ」という成分にあります。
レジスタントスターチとは難消化性デンプンのことで、食物繊維と同様の働きをします。
胃や小腸で消化されないため、デンプンであるにもかかわらずエネルギーになりにくいという特性を持っています。
大腸に届き腸内環境を整え、血糖値や血中コレステロールの上昇を抑え肥満を予防したり、便通の改善や生活習慣病の予防効果があるとされています。
そのため、冷めたお米のほうがダイエットに優位であるというのが、おにぎりダイエットのポイントとなっています。
【おにぎりダイエットのルール】
●2~3合分のおにぎりを、1日3~4回に分けて食べます。目安としては、朝食に1~2個、昼食に2~3個、夕食に1個です。
おにぎりの具は基本的には何でも可ですが、なるべく脂肪の少ないものにします。
ツナマヨや鮭などよりも、おかか、梅、昆布など。
おにぎりの他には、サラダや蒸し野菜、おひたし、具沢山の汁物など、野菜もたっぷり食べるようにします。
野菜に使うドレッシングはなるべく脂肪の少ないものにします。
白米よりも、栄養価が高く血糖値の上がり方が緩やかな玄米の方がお薦めです。
●期間は1~3週間程度にします。
●この期間中は、麺やパン、パスタなど小麦粉製品、お餅、芋類、肉、魚、糖質の高い果物、アルコール、お菓子は避けます。
●水分は水か砂糖の入っていないお茶にし、ジュースやスポーツドリンクは避けます。
今回のまとめ
ダイエットの敵だと思われがちなお米をガマンせずに食べられるのが、このダイエット法の最大のメリットですよね。
脂肪の多い食べ物を避けることも、このダイエットでは重要視されています。
おにぎりダイエット終了後には、今まで食べていたものがどれだけ油っこいものだったか、気がつくことができると思います。