人気沸騰中のアーモンドミルクが牛乳や豆乳に取って代わるかもしれない

近年アメリカでは、牛乳に替わるヘルシーな飲み物として「アーモンドミルク」がヒット中!
セレブも一般の人もこぞって愛飲しているようで、今やその人気はヘルシーさで支持されてきた豆乳を上回るほどだとか。日本でもアーモンドミルクが店頭に並んでいるのを見かけるようになってきており、ブレイク寸前なのではないでしょうか。
アーモンドミルクはその名にミルクと付くものの、牛乳は一切含まれていません。
市販のものは飲みやすく調整されたものも多いですが、原料となっているのは基本的にはアーモンドと水のみ。水に浸したアーモンドを、水と一緒にミキサーにかけて漉したものがアーモンドミルクです。
味わいは牛乳よりもどちらかというと豆乳に近く、しかし豆乳よりもクセが少ない分飲みやすく、若干アーモンドの風味があります。
牛乳や豆乳と同じように使うことができ、そのまま飲んでも良いですし、コーヒーやココア、紅茶に入れたり、シチュー、スープ、ホワイトソースなど料理にも活用することができます。グリーンスムージーやお菓子作りなどにも向いており、汎用性が高いので取り入れやすいです。
■アーモンドミルクが牛乳よりも優れているといわれている点
① お腹が弱い人でも安心して飲める
牛乳に含まれる乳糖が原因で、飲むとお腹を壊してしまう「乳糖不耐症」の人は、日本人にはとても多いです。しかし、アーモンドミルクはこれを含みませんので、お腹が弱い人も安心して飲むことができます。
② カロリーが低い
カロリーの低さにも注目です。アーモンドミルクは牛乳や豆乳と比べて低カロリーで、しかもコレステロールはゼロです。
100mlあたりのカロリーと脂肪は以下の通り。
・牛乳 52kcal/2g
・豆乳(無調整) 57.5kcal/3.65g
・アーモンドミルク(砂糖不使用) 15kcal/1.2g
③ 抗酸化力の強いビタミンEが豊富!
食品の中でも、ビタミンEの含有ナンバー1だといわれているのがアーモンドです。アーモンドミルクの場合は、100mlあたり4.5mg程度のビタミンEが含まれており、成人女性の1日の摂取目標量が6mg※ですから、そのほとんどを補うことができます。
ビタミンEには強い抗酸化作用があり、活性酸素による体細胞や血管の酸化を防ぐ抗酸化作用があります。こうした抗酸化作用により悪玉コレステロールの酸化を抑制します。
末梢血管を広げ血行を良くする働きもあり、血行障害からくる肩こり、頭痛、冷え性等の症状を改善する効果もあります。
他に体の酸化を防ぐことでしみ、そばかす、シワ予防など美肌作りにも役立ちます。ビタミンEは、エイジングケアには欠かせない栄養素なのです。
④ 悪玉コレステロールを制御するオレイン酸
アーモンドミルクのカロリーの元となっているのは、脂肪分です。
脂肪といってもいわゆる「体に良い油」の部類で、オリーブオイルの主成分でもあるオレイン酸が、アーモンドには多く含まれています。
オレイン酸は不飽和脂肪酸であり、通常の油と違って体内で酸化しにくく、善玉コレステロールを維持したまま悪玉コレステロールだけを制御する働きがあります。肌や髪の潤いを保ったり、サラサラ作用もあります。
■アーモンドミルクは自作可能!
市販のアーモンドミルクは若干値段が高めなのがネックになり、続けにくいのが難点。ですが、実は家庭でも作ることができます。
【材料】
アーモンド(できれば生のもの) 1カップ
水 3カップ
1.アーモンドをボウルなどに入れ、浸かる程度の水(分量外)を注いで8~12時間ほど浸水させます。浸水後は水を切り、軽く洗います。
2.ミキサーやフードプロセッサーなどに、1のアーモンドと水3カップを加え、滑らかになるまで回します。
3.ボウルなどの入れ物に布巾やガーゼを敷き、2を流しいれ濾します。手で布を持ち上げ、ぎゅっと絞ればアーモンドミルクの出来上がりです。
熱湯消毒した瓶などに入れて、冷蔵庫で保存します。3〜5日で使い切るようにしましょう。
アーモンドの搾りかすには食物繊維やミネラルが豊富に残っているので、ハンバーグや鶏団子に混ぜたり、クッキーなどお菓子作りに利用してみてくださいね。
※出典:厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2015 年版)
今回のまとめ
牛乳のヘルシーな代替品といえばこれまでは豆乳でしたが、今後はアーモンドミルクが台頭するかもしれません。
アーモンドミルクは植物性のヘルシーなミルクですが、アーモンドにアレルギーがある人は決して飲まないでくださいね。