コンブチャがダイエット美容ドリンクでセレブに大人気!

「Kombucha(コンブチャ)」という言葉を見聞きしたら、日本人のほとんどは「昆布茶」だと思うのではないでしょうか。
このKombucha(コンブチャ/コンブカと読む場合も)という飲み物が今、美容や健康に良いとされ、ミランダ・カーをはじめとするアメリカのセレブやヘルシー志向の人々に非常に人気を博しています。
「コンブチャ」と言っても日本の昆布茶とは異なり、実はいわゆる「紅茶キノコ」のこと。
昭和40~50年頃に日本で流行した、あの「紅茶キノコ」が「コンブチャ」という名となりアメリカでブレイクし、日本でも再ブレイクしそうな気配です。
■コンブチャってどんなもの?
コンブチャとはもともとはモンゴル原産の発酵茶で、昔からシベリアで飲まれてきたもの。
緑茶や紅茶などのお茶にゲル状の菌の塊と砂糖を加え、2週間ほど発酵させて作ります。日本ではその菌の塊がきのこのような風貌であることから、「紅茶きのこ」の名で有名になりました。
味わいはりんご酢のような酸味があり微炭酸。常温よりも冷やした方が、より飲みやすく美味しいです。アメリカで市販されているコンブチャは、飲みやすいように果物のフレーバーを付けているものや、お茶だけでなく様々な野菜・果実・ハーブなどを発酵させた酵素ドリンクのようなものなどがあります。
【コンブチャの美容・ダイエットパワー】
●酢酸
体内に入るとクエン酸へと変化し、体内のエネルギー産出を担います。食事から摂った糖質、タンパク質、脂質のエネルギーや、疲労の原因物質である乳酸などを分解しエネルギーに変換するサイクルの事を「クエン酸サイクル」といいます。これを潤滑に回すためには、その名の通りクエン酸が必須アイテム。
クエン酸サイクルが潤滑に回っていないと、糖質や脂質の代謝がスムーズに行われず、また疲労物質の乳酸が溜まり、やせにくくなったり、疲れが取れない、疲れやすいといった体質になってしまいます。
逆にクエン酸サイクルが潤滑になると、エネルギーが効率よく消費されるようになり、疲れにくく、太りにくい体質になります。
●アミノ酸
アミノ酸はタンパク質の主成分で、人間の皮膚や臓器、筋肉など体を構成する原料となる非常に重要な成分です。コラーゲンの原料となるのもアミノ酸ですので、美肌作りには欠かせません。
アミノ酸には全身を活性化させ代謝をアップする作用、血行促進効果があり、脂肪の吸収抑制や燃焼に役立ちます。
●酵素
自家培養の紅茶キノコのように、発酵後に加熱されていないコンブチャであれば酵素が含まれています。「清涼飲料水」と表示された商品であれば加熱されているので、酵素は失活しています。
食品から食物酵素を補給することで、もともと体内にある潜在酵素の消耗を緩和し、体の負担を減らすことができると考えられています。体の負担が減ると体調不良の改善や、腸が活性化し便秘の改善、エイジングケアなどにもつながります。
●乳酸菌
代表的な善玉菌である乳酸菌。善玉菌の働きは、悪玉菌の増殖を抑えて腸内環境を良くし、有害物質の発生や病原性細菌の繁殖を抑えたり、体の抵抗力を強くし風邪などの予防、アレルギー症状の緩和、便通を良くする、肌荒れ改善、肥満予防など、全身の健康に繋がっています。
●ポリフェノール
強い抗酸化作用があり赤ワインポリフェノールが有名で、お茶にも含まれています。
血行を促進して代謝をアップする作用があり、脂肪を燃焼させやすくするほか、生活習慣病の予防や、肌のエイジングケア、抗ストレス、抗アレルギーなどに効果があると考えられています。
●アルカリ性
食品はアルカリ性と酸性に分けられます。アルカリ性食品は肝臓や腎臓の負担を減らし腸の働きを活発にするなどによって、やせやすい体質になると言われています。
逆に酸性の食事は肝臓や腎臓に負担を与えると言われています。
アルカリ性 ⇒ 野菜、果物、海藻、きのこ、大豆、お酢など
酸性 ⇒ 肉、魚介類、卵、砂糖、小麦、米など
■コンブチャはどこで買える?
一昔前に日本で流行した紅茶キノコは自宅で培養するものでしたが、現在では瓶や缶入りのコンブチャがアメリカのみならず日本でも販売されるようになりました。まだそれほど一般的ではありませんが、輸入食品店や輸入雑貨を扱う店、インターネットなどで購入することができます。スタイリッシュなボトルは、見た目がグロテスクなかつての紅茶キノコのイメージを払拭し、オシャレ感が漂います。購入してすぐに飲める手軽さも手伝い、日本でも再ブレイク間近かもしれません。
今回のまとめ
筆者も子供の頃自宅に紅茶キノコがあり、気味が悪かった思い出がありますが、オシャレになってリバイバルするとは驚きです。
果実酢のソーダ割のような味なので、思ったよりかなり飲みやすく美味しいです。少々値が張るのがネックなので、自分で紅茶キノコを培養してみようかなと思いました。