ダイエットと言ったらカロリー摂取量を減らすことを何よりも優先し、コンビニで選ぶのはサラダ、というのは一昔前のこと。
最近では、ダイエットは食べる量をいかに減らすかではなく、「何を食べるか」を重視する食事法が主流です。
糖質オフダイエット全盛の今、やせやすい体になるために食べるべきなのはタンパク質。コンビニフードで食事を済ませるなら、選ぶべきなのはサラダだけではなくタンパク質もプラスしましょう。
■やせる体になりたいのなら、タンパク質をしっかり摂取!
食事量を減らすことに意識が向くダイエット中は、タンパク質の摂取量が不足しがちになります。
タンパク質は筋肉や内臓、血液など体を作る元となる基本成分の一つ。
体の機能を正常に保つのに欠かせない体内酵素を構成しているのもタンパク質ですし、美肌を作るコラーゲンや多くのホルモン、神経伝達物質の材料にもなります。
また、免疫力をキープして病気を予防したり、心の健康にも関わったりなど、その働きは多岐に渡ります。
タンパク質が不足すると初期に起こる現象として、筋肉量の減少が挙げられます。
筋肉量が減少すると、運動しなくても生命維持のため自動的に体で消費されるカロリー(基礎代謝量)が落ち、やせにくい体になってしまいます。
さらにそれだけでなく、同じ食事量なら基礎代謝量が落ちた分だけ体内でカロリーが余るようになるので、その分は脂肪として蓄積されます。
このようにタンパク質不足、筋肉量の減少によって、太りやすくやせにくい体になってしまうのです。
■コンビニフードでタンパク質をプラスするなら何を選べばいい?
コンビニフードでタンパク質補給にオススメなものをご紹介します。
食事だけではなく、間食として食べてもOK!
栄養成分は1包装当たりの数値です。
同じ商品でもコンビニチェーンにより多少の誤差があるのであくまでも参考値とし、実際の商品の表示を確認してみてくださいね。
【サラダチキン】
高タンパク・低カロリーの代表格と言える鶏胸肉。ダイエッターやアスリートにはおなじみの食材です。
サラダチキンは鶏胸肉に味付けをして蒸した商品で、プレーンのほかハーブやスモークなどいくつかのフレーバーがラインナップしているので、その日の気分で選べるのも嬉しいところ。
また高タンパク・低カロリーなだけでなく、エネルギーの代謝に必要なビタミンB群や、皮膚や粘膜を健康に保つビタミンAも多く含まれています。B群の中でも特にB6、ナイアシン(B群の一種)が多く含まれています。
・カロリー :121kcal
・タンパク質:27.4g
・脂質 :1.0g
・炭水化物 :0.3g
・塩分相当量:1.4g
【ゆで卵】
卵を使った料理はいろいろありますが、ダイエット面では固ゆで卵がおすすめです。殻ごと茹でるだけというシンプルな調理なので、卵焼きのように余分な油脂や砂糖などが加えられてなく腹持ちが良いためです。半熟よりも固茹でのほうが消化に時間かかるため、より腹持ちが良いです。
卵のタンパク質は消化吸収率が高いのが特徴。良質のタンパク質を含むほか、エネルギー代謝に関わるビタミンB群、カルシウムの吸収を促進させるビタミンD、鉄やカルシウムなど各種ミネラルも含まれています。
・カロリー :66kcal
・タンパク質:6g
・脂質 :4.4g
・炭水化物 :0.6g
・ナトリウム:224mg
※1個あたり
【砂肝の黒胡椒焼き】
お酒のおつまみとしてぴったりな強めの味付けですが、こちらも高タンパク・低カロリーで、かなり噛みごたえがあるので満腹感が得られます。
鉄分とビタミンB12が豊富に含まれているので、貧血対策にも良いでしょう。
・エネルギー: 126kcal
・タンパク質: 22.2g
・炭水化物 : 1.9g
・脂質 : 3.2g
・ナトリウム: 660mg
【焼きいか】
いかも高タンパク・低カロリーの食品です。噛みごたえがあり満足感が得られやすいのもダイエット中にはありがたいポイントです。
良質なタンパク質のほか、栄養ドリンクの成分で知られるタウリンが含まれています。タウリンは血液サラサラ効果、肝機能を高める、疲労回復など多くの作用がある成分です。
商品にマヨネーズが添付されている場合は、あまり積極的につけないほうが余分なカロリーを摂取しなくて済みます。
・カロリー :140kcal
・タンパク質:17.1g
・脂質 :6.7g
・炭水化物 :2.8g
・ナトリウム:644mg
【枝豆】
何か食べたい時、口寂しい時におすすめなのが枝豆です。お菓子の代わりに枝豆をつまめば、タンパク質をはじめ美容に欠かせないビタミンC、エネルギー代謝に必要なビタミンB群、食物繊維や各種ミネラル、むくみ解消効果のあるカリウムが摂取できます。
・カロリー :94kcal
・タンパク質:7.6g
・脂質 :3.7g
・炭水化物 :7.7g
・ナトリウム:351mg
今回のまとめ
成人女性の1日当たりのタンパク質摂取推奨量は50gです。
摂取量が少ないと、太りやすくやせにくい体になってしまいますし、肌のハリの低下にもなります。
しっかり食べて、美やせを叶えましょう。