ブレイクしそうなスーパーフード「ビーツ」の栄養価とダイエット効果

代表的なロシア料理であるボルシチ。
鮮やかなその赤色は、「ビーツ」という野菜の色素によるものです。
ビーツはスーパーフードとして欧米では浸透しており、サラダやスムージー、煮込み料理、スープなどで親しまれています。ビートルート、レッドビートなどと呼ばれることもあります。
日本ではまだあまり馴染みのない野菜ですが、国内での収穫量が増えてきており、野菜売り場でもちらほら見かけるようになってきました。ヘルシー志向の強い人たちの間では認知度が高まってきています。
そんなビーツは、「食べる輸血」と呼ばれるほど栄養価が高くダイエット効果も期待できる?など、女性に嬉しい成分がたっぷり!ビーツの基礎知識や成分、使い方などをご紹介します。
■ビーツのダイエット効果 注目成分の「NO」って?
ビーツの原産地は地中海沿岸から西アジアで、見た目はかぶや大根と似ていますが、ほうれん草と同じアカザ科に属しています。
ビーツの特徴的な赤い色は、「ベタレイン」と呼ばれる色素成分によるもの。同じく色素成分で有名なブルーベリーなどに含まれるアントシアニンに比べ、ベタレインの研究は遅れているものの、同様に強力な抗酸化作用があると考えられています。
そして、ビーツの持つ力で特に注目を集めているのが、ビーツを食べることにより体内で生成されるNO(一酸化窒素)です。
NOには、血管を柔らかくする作用や、血管を拡張させ血流量を増やす作用があります。この作用によって、生活習慣病のケアに役立つほか、血行が良くなり冷え性改善、持久力アップ、疲労回復、病気に強い体づくり、さらに基礎代謝の向上にも繋がるため、ダイエット効果も期待することができるのです。
ビーツは野菜なので、もちろんビタミン・ミネラルも豊富です。むくみ解消効果のあるカリウム、造血に必要な鉄、葉酸、骨の健康だけでなくダイエットにも関わっているカルシウム、美肌に必須のビタミンC、腸内環境を良くする食物繊維、オリゴ糖などが含まれています。
■ビーツの食べ方
ビーツは甘味が強く、生でも食べられますし加熱調理にももちろん適しています。スープ以外にも、サラダ、ピクルス、さらにはスイーツにまで応用可能!様々な料理に活用することができます。
生で食べる場合は、皮を厚めにむきスライスします。
加熱をする場合は、皮をむかずに調理に用います。加熱すると、特有の色素が流れ出てしまうためです。
生のビーツが手に入らない場合は、缶詰を利用すると良いでしょう。輸入食品を扱っているような店や大きなスーパーなどで販売されていることが多いです。茹でたビーツを缶詰にしてあるので、下茹での手間が省けます。
ビーツは根菜なので硬く、煮込み料理以外で使うときは下ごしらえをしておきます。次の2つの方法があります。
①皮付きのまま茹でる
ビーツをよく洗い、かぶる程度に水を張った鍋にビーツを入れます。酢(大さじ1~2)を加えて、皮付きのまま中火で沸騰させ、その後は弱火で茹でます。30分が目安ですが、竹串がスッと入るようになるまで調整してください。茹であがったビーツは皮をむき、用途や好みに合わせて切ります。
②皮付きのままオーブンで焼く
水洗いをしたビーツをアルミホイルで包んで、180度で40分ほど焼きます。茹でたものと同様に、皮をむき、用途や好みに合わせて切ってください。
■ビーツを使ったレシピ
【ビーツのスープ】
鶏手羽先 4つ
ビーツ 1個
玉ねぎ 1個
にんじん 1本
キャベツ 3枚
にんにく 1片
オリーブオイル 適量
塩こしょう 適量
水 1000cc
①鶏手羽中に塩、胡椒をふっておく。玉ねぎはスライス、他の野菜は一口大切っておく。
②鍋にオリーブオイルとにんにくを入れ、弱火で香りが出るまで熱する。
③にんにくを取り出して鶏肉を両面焼く。焼き目が付いたらすべての野菜を入れ炒め合わせる。
④全体がしんなりしたら水を入れてふたをし、30分前後煮込む。塩こしょうで味を調える。
【ピンクのポテトサラダ】
じゃがいも 中1個
ビーツ(下茹でしたもの) 1/4個
きゅうり 1/2本
玉ねぎ 1/4個
マヨネーズ 大さじ2
塩こしょう 適量
①じゃがいもは皮をむいて一口大に切り、柔らかくなるまで茹でる。
②下茹でしたビーツは食べやすい大きさに切る。きゅうりと玉ねぎはスライスして塩もみしておく。
③じゃがいもに火が通ったら、②とマヨネーズ、塩こしょうで味を調える。
【ビーツの甘酢漬け】
ビーツ 1個(下茹でしたもの)
酢(リンゴ酢や白ワインビネガー)100cc
砂糖 大さじ1
塩 小さじ1/2
①ビーツを1cm角のサイコロ状に切る
②煮沸消毒した清潔な瓶に全ての材料を入れ、一晩寝かせて甘酢をビーツに馴染ませて出来上がり。
【ビーツのスムージー】
ビーツ 1/4個
りんご 1個
バナナ 1/2本
はちみつ 大さじ1
①全ての材料をミキサーにかけるだけ!材料は季節のフルーツなど、お好みのものでOK。
今回のまとめ
ビーツの色素成分であるベタレインは水溶性のため、食べ過ぎると尿が赤くなる現象が見られることがあります。
適量を食べて、ダイエット促進を目指しましょう!